夏と冬になると、必ず増えてくるお問合せが 吹抜けの暑さや寒さ対策です。
吹抜けは、光が溢れ開放的で空間の広がりを感じる素晴らしい空間ですが
実際暮らしてみると暑かったり寒かったり、エアコンが効かないので
何か良い方法はないかとのご相談をいただきます。
吹き抜けの空調管理の方法
そんな時におすすめさせていただくのは、
サイレントグリス社のスカイライトシェーディングシステム。
〈こちらのご説明は、こちらのブログ「吹抜けの寒さ対策にはスカイライト」をご覧ください。〉
スカイライトシェーディングは、手動タイプや電動タイプ、また傾斜窓など
様々な窓に対応でき、見た目も美しく開閉操作もできるのですが、
比較的金額が安い買い物ではないので皆さん悩まれます。
もちろん金額に見合う価値はございますが。 (生地や製品の大きさ、取付高さなどで
変わりますが、30~40万円位になることが多いです。)
予算を抑えた対策の代案
今回ご紹介いたします 東京都多摩市のN様邸ですが
スカイライトシェーディングは、ご予算に合わず断念され、
しかし、このまま何もつけないで生活するのは厳しいとの事でした。
ご予算内で納まる方法をこちらで模索し、以前の当店の施工例からご提案した案を、
最終的にN様宅で取付位置や操作方法を細かくお打合せして、お作りした物になります。
施工前の写真です。
お客様からのご要望は下記の3点でした。
- 閉めっぱなしは嫌なので、開閉ができる事。
- 開閉に使用する紐やバトンなどが見えない事。
- 簡単に洗濯出来る様に、取外しが容易な事。
スクリーンの開閉ができるように、通常の窓によく使うカーテンレール
(TOSO・ネクスティ)をスポットライトの上部の壁に取付けました。
向い側にも同じように取付。カーテンを外した時にもレールが目立たないように、
クロスと同色(ホワイト)です。
カーテンを閉めた状態。
お客様で簡単に取り外せて、洗濯が出来るようにと構造はシンプルになっています。
通常のカーテンと同じフックをレースの両側に付けたレースカーテンを、
それぞれのレールに吊り、生地の垂るみはアジャストのフックで調節します。
カーテンを開けた状態。
紐引きカーテンなどの案もありましたが、リビングなので常に紐やバトンが見えている
のは嫌だというご要望でしたので、サンルームの高所のスクリーンを降ろすのに使用する
お手持ちのバトンを利用してカーテンを押してたためるように、
端部を工夫して作っています。
専門店だからこその知恵や方法を
オーダー品=高いと思われがちですが、逆にアイデアや施工方法を工夫する事で
お安くできる事もあります。
今回は、最初のお見積り金額の約4分の1に抑える事ができました。
このように、特殊な仕様での縫製や施工をするには、時間をかけてお客様とお打合せをし
また縫製にも様々な事例に対応できる技術がないと難しいので、
まさに専門店ならではの施工例かと思います。
今年も、連日とても暑い日が続きますので、体調に気をつけてお過ごしくださいませ。