こんにちは、スタッフの金子です。
今まで、リビング階段の吹抜けの冷暖房効率問題について、ロールスクリーンやカーテンの施工事例をご紹介させていただきましたが、今回は
「どうせ仕切るなら見た目も使い勝手も良く、効果の高いパネルドアが良い」と
いうことで、タチカワブラインド社のパネルドア『間仕切りプレイススウィング』を取り付けました川崎市高津区のM様邸をご紹介させていただきます。
タチカワブラインド社のパネルドア『間仕切りプレイススウィング』取付事例
M様邸は2階がリビングで1階に下りる階段と3階に上がる階段があり夏場エアコンをつけると1階に冷気が行ってしまいリビングがなかなか冷えず逆に冬場は暖気が3階へ上がってしまい同じくリビングがなかなか暖まらないとの事でした。
パネルドアは、見た目も使い勝手も良く、断熱効果も高いですが、ロールスクリーンやカーテンと違い、本体の重量があるため、下地がしっかり入っていないと取り付けることができません。
もし、このブログを設計の段階でお読みいただいて、将来的に間仕切りをご検討の方は、下地だけでも入れておくことをお勧めいたします。
間仕切りしたいと思っても、下地がなくて取り付けられないケースは多々あります。
カーテンは、1㎝単位でのお作りになりますが、パネルドアは1㎜単位での製作になりますので、取り付け以上に事前のお打ち合わせや採寸が重要になります。
お打ち合わせ時には、写真のようなレーザーを用いて、取り付け位置をわかりやすくご説明します。
採寸も、建物の歪みなどもありますので、通常のメジャー以外に、レーザー測定器や尺取り虫(測定器具)を使用して計ります。
長年の経験があっても、ミリ単位の発注は、実際に納まるまで気が休まりません。
リビング階段へパネルドアを設置した様子
こちらは、パネルドアの全閉時と全開時の様子です。
今回は、設置場所の関係上、折戸タイプになっています。
他にも、引戸タイプや折戸と引戸が一つになった仕様などもあります。フレームは、ブラックを選ばれて空間が引き締まり、アクセントにもなっています。
採光窓は、クリアーで閉めても圧迫感がありません。
クリアー以外にも、曇りガラスのようなパネルや和紙調のもの、透け感がなくしっかりプライバシーを守るものなど、さまざまなパターンの物がございます。
3階に上がる階段にはロールスクリーンを取付け
3階に上がる方の階段前には、ロールスクリーンを取り付けました。
これで、夏も冬も快適にお過ごしいただけると思います。
実際にパネルドアを取り付けた後に、ドアの反対側に立つと、さっきまで感じていた空気の流れを、ピタリと感じなくなりました。
冷気が1階に下りていってない証拠ですね。
ドアを吊るレールは、天井にビスで止めますが、床のレールはビスを使わず両面テープで貼るので、フローリングに穴を開けることはありません。
また、左右で歪みがあったり、今回のように下部に巾木がある場合は、壁との間に隙間が生じてしまうので、壁面カマチをつけることによって隙間を防ぎます。
リビング階段は、ご新築され実際に1〜2年住まれてから追加でご注文頂く箇所としては一番多い箇所です。
私もこの仕事に長く携わっておりまして、皆様の冷暖房効率でお悩みの声をたくさん聞いてきましたので、自宅を建てる時に階段にパネルドアを取り付けました。
妻は「いらないんじゃない?」と言っていました。私の場合はリビングが1階ですので、夏より冬の2階から下りてくる冷気がとても寒いですが、ドアを閉めると全然違います!!最初はいらないと言ってた妻も、今では「本当に取り付けて良かった」と言っております(笑)
今回のようなリビング階段の断熱でお悩みの方が多いですが、他にも、
「仕事がリモートワークになり、仕事部屋として間仕切りたい」
「子供が大きくなったので、ひと部屋を2つに間仕切りたい」
といった、住む方のライフスタイルの変化で、間仕切りのお問い合わせも増えております。
パネルドアは、ロールスクリーンやカーテンより高いですが、長くお使いになる物ですし、見た目も使い勝手も良いので、お困りの方は是非ご検討くださいませ。それでは、また。