こんにちは、施工チーフの金子です。
最近はブラインドやロールスクリーンなどが良く出ていますが、その中でも縦型ブラインドは人気が高く、前年の 1.5 倍程の売れ行きです。
見た目もスタイリッシュで窓辺をスッキリと見せますので、特にマンションなどの大きな窓に選ばれる方が多いです。
以前は大きな窓だと、その分専用のレールも長くなり エレベーターに乗らない事や玄関までは運べても、家の中を曲がれなくてベランダから吊り上げて搬入したりもしました。
今はメーカーさんの努力で以前ご紹介しましたレールジョイント仕様がありますし、搬入が出来なくて諦める事がなくなったのも増えた要因のひとつですね。
参考:縦型ブラインドをマンションの大きな窓に取り付け【人気の理由と設置のポイント】
そんな縦型ブラインドでの話題と言えば、ニチベイが作った新しい仕様<バックレールスタイル>があります。
今回は、バックレーススタイルを取り付けました川崎市中原区の K 様邸をご紹介いたします。
センターレースではなくバックレースを採用したメリットと比較動画
縦型ブラインドの標準仕様は厚地の生地だけになり、カーテンで言うレースが無いので角度によっては外から室内が見えてしまいます。
レース生地を足したセンターレース仕様は採光とプライバシー確保を両立出来て人気があります。
デメリットとすると生地が 2 倍になりますので、寄せた時のたまりが大きくなってしまう事と厚地とレース生地が交互に吊ってあるので生地を閉じた時もレースが見えてしまいます。
そのデメリットを解消したのがバックレーススタイルになります。
バックレーススタイルとは、1個のキャリアに厚地とレースを L 字に組み合わせています。
閉じた時のフラット感が美しく、閉じてもレースが見えないので見た目も良くなり閉じた時のたまりも 1.5 倍程度で、センターレーススタイルよりも少なくなります。
言葉で説明してもわかりにくいですので、それぞれの操作動画をご覧ください。
(センターレース)
(バックレース)
バックレーススタイルの課題とは
そんなセンターレースのデメリットを解消したバックレーススタイルですが、
「あちらを立てればこちらが立たぬ」で、1個のキャリアに厚地とレースがついているのでそれを回転させるのに、約18cmの奥行が必要になります。
ここで最大の問題が!!
縦型ブラインドはマンションの方に特に人気がありますがマンションのリビングにはカーテンボックスがついている事が多く、そのBOXの奥行はだいたいが 15cmなのです。
そうすると奥行きが足りず最後まで回転出来ないため、取付けできません。
今回のK様も、最初のご来店時にはバックレースがご希望でした。
カーテンボックスの奥行が 15cmなので一度諦めてセンターレースを検討されましたが、どうしてもバックレーススタイルが良いとの事でしたのでなんとか取付けできないかと色々考えました。
幸いな事に BOXの深さがあまり深くなかったので、ブラインドを取り付ける時などに枠の厚み分をふかす時に使うスペーサーを重ねて使用し、レールの取り付け位置を少し下げて取り付けた事により、BOXに生地が干渉せずに最後まで回転するように出来ました。
こちらは、通常の取付方法。
ブラケット(取付金具)を BOX の天井に直に取り付けます。
これがブラケットと天井の間にスペーサーを重ねて取付け、レールの位置を下げた状態。
取り付ける前はレールが宙に浮いているように見えるかと心配していましたが
ほとんどBOXで隠れて見えないので、安心しました。
スペーサーを使い生地の上部がカーテンBOXより下がったので干渉なく生地が回転出来ています。
厚地を垂直にした状態。
厚地生地を閉じた状態。
センターレースやバックレースの動きは言葉や写真で見ても分かりにくいので、どちらがお好みなのか、実際に操作してみてはいかがでしょうか。
お店にはどちらのスタイルも実物のサンプル展示がございます。
それでは、また。