麻生区のM様に、リビングの古いシェードの取替えをご依頼いただきました。
以前は綿プリントで絵画のような大きな柄を楽しまれていたのですが、
今回はシンプルに 生地の素材を重視してご検討されていました。
天然繊維、麻のカーテン施工例
M様は化学物質に敏感で少しアレルギーがあるので、天然繊維がご希望との事。
麻の生地を気に入られて、それで作りたいという事になりました。
天然素材である麻(リネン)は最古の繊維と言われ、
紀元前8000 年ころに古代エジプトで芽生えていたことを歴史学者が証明しています。
「リネン」というと家で使う布全体の総称になっているほど、
ヨーロッパでは昔から生活に密着した繊維でした。
心地よい肌さわりと共に、夏には通気性が良く、冬には保温性があるという、
健康に優しい素材です。
いくつか候補の生地をお選びいただき、実際のリビングの窓に合わせて
生地の色合いだけでなく、厚さや外部からの透け具合などを数日ご覧いただきました。
選ばれたのは、オリジナルの麻シリーズ 「リナス」より CL603
こちらは麻(Flax)と綿の混紡です。
さわやかな白で、うっすらと縦ストライプの織り柄になっています。
2 台分の生地を降ろした時は、そこが天然素材のやさしいスクリーンに包まれて
とても優しい空間になりました。
そして、幕体を昇降させて少し明るさを採り入れたり、外の景色を見たりできるのがシェードの使い勝手の良いところ。
時により、一面だけ日射しをカットしたり、外からの視線を遮ったりもできますね。
この生地の風合いの良さと少し光の透けた感じは、映像ではお伝えしきれませんが。
オリジナルの麻「リナス」シリーズのその他の生地です。
透かし柄が入っていると、明るさを感じる使い方ができます。
いちばん麻らしいベージュ色の無地。
細いストライプのライン入りの生地もなかなかステキです。
余談ですが、M様のキッチンにはお手持ちの綿 100%の生地を使って、
ロールスクリーンもお作りし 取付けました。
お好きで取っておかれた無地のコットン生地があり、せっかくなので是非天然素材を使用したいとのご要望で、M様オリジナルのロールスクリーンに加工いたしました。
通常のロールスクリーンの生地は加工上ポリエステルでのラインナップがほとんどですがこのようにお好きな生地での特注対応もできますので、お声かけ下さい。